♪86:コンクールの3種類の側面
ここのところ毎回コンクールネタばかりで(-.-;)
今回は、カワイコンクールの予選会を通して自分自身が感じたことをつらつらと記しておく、半ば備忘録。
結論から言うと私はコンクールとは3種類の側面があると思っていて、
①芸術を育てるコンクール
②教育面を育てるコンクール
③経済を盛り上げるコンクール
です。(3つバランス良く含んでいるのがきっと優れたコンクール)
①芸術を育てる、とは、コンクールで多くの方がイメージする通りのコンクールです。
未来の音楽家を育て、才能を発掘するコンクールです。
②は最後に。
③経済を盛り上げる、とは入場料やコンテスタントの参加費などももちろんですが、コンクールのために所有楽器や環境を考えたりというのもそうです。
更に特筆したいのが作曲家への報酬です。
カワイのこどもピアノコンクールは毎年ほとんどが邦人作曲家の曲の中から選択して演奏します。或いは指定課題曲になってる場合もあります。
カワイ講師を始めた頃は反感を抱いてましたが、今年は新型コロナウイルスからの影響でガラリと考えが変わりました。
もっとメイドインジャパンを大切にしようと。
日本にもたくさん音楽家がいて、良い曲もたくさんあります。世界のこどもたちへ広げて良いと思う曲もたくさんあると思います。
また②にも繋がりますが、こどもたちが演奏するにあたり、イメージしやすい曲がたくさんあるので、どんな曲でどんな音色でどんな気持ちで演奏したら良いかを自発的に考える導入としてもすごく良いと思います。
なので、個人的には、まず、プロのピアニストが率先してアンコールなどでもよいので演奏してくれるといいな〜なんて思っています。
②教育、という点ですが。
コンクールとは、参加者のやる気と才能を応援するもの、ということが今回の予選会で最初と最後に深く感じたことです。
自分の生徒に関しては「昨年よりも上手くなっていること」という緩くて難しい目標のもと、やってきました。
が、今回、年末年始で2度、審査員という役を与えていただき、客観的に深く見聞きする環境を与えていただき、ダメ出しはいくらでもできるけど、どうしたらコンクールが終わった後も弾いてくれるかな、とか次の曲で生かせるかなという講評を考えるのが私自身の勉強になりました。
ベテランの審査員の方が「カワイのこどもピアノコンクールは年々良くなってる」とおっしゃっていて、それは私を含む講師一同がコンクールを経て成長させてもらい、それを生徒さんに還元しているからだと思いました。
審査員はまたチャンスがあればやらせていただきたいです。
浜松開催のため、1本早い便で到着してストリートピアノで朝練…
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